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公開日:2026.06.20

初夏の訪れ 日本酒の「呑み切り」 熟成は順調 県内12蔵元の品質確認

  • 白衣姿で酒の熟成状況を確認する鑑定官=18日・厚木市旭町の県酒造会館

    白衣姿で酒の熟成状況を確認する鑑定官=18日・厚木市旭町の県酒造会館

 日本酒造りの伝統行事「呑み切り」が18日、厚木市旭町の神奈川県酒造会館で行われた。神奈川県酒造組合(同町、黄金井康巳会長)に加盟する12の蔵元から計74点の日本酒が寄せられ、東京国税局の鑑定官が熟成状況を確認した。

 「呑み切り」は、貯蔵タンクの栓(呑み口)を毎年夏に開けて、熟成が順調に進んでいるを確かめる品質検査。各蔵はこの結果を出荷時期の調整などに役立てる。

 この日は、冬から春にかけて仕込まれ、タンクで熟成している酒を対象に、同局から派遣された3人の鑑定官が色や香り、味などを約2時間にわたって確認した。結果は各蔵元の関係者に講評として伝えられた。

 審査にあたった同局の井原信二主任鑑定官は、「今シーズンの酒米は硬めとされていたが、コメの特徴をうまく引き出した良いお酒がそろっている」と評価。今後の管理について、「夏場の貯蔵温度が高くなりすぎないよう、なるべく低い温度で熟成させることが大切。純米酒は特に熟成が進みやすいため、適度な進み具合を保てるかが腕の見せどころ」と話していた。

 酒造組合の黄金井会長は、「昨年の酒米は比較的硬かったが、各蔵がそれぞれ工夫して、きれいでいいお酒ができた。来年に向けては猛暑への対応と酒米の安定的な確保が課題になる」とした。

 日本酒造りの1年間は「酒造年度」と呼ばれ、6月の呑み切りが一つの締めくくりとなる。7月からは新たな年度が始まり、酒米が収穫される秋から冬にかけて新酒の仕込みが再び本格化する。

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