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横須賀・三浦 人物風土記

公開日:2026.08.28

「えくぼ」の活動名で、似顔絵を通して笑顔を広める活動をしている 福田 久美子さん 横須賀市大矢部在住 66歳

  • 福田 久美子さん (写真1)

笑顔つなぐ まちの似顔絵師

 ○…作品は人柄や雰囲気のイメージから描き起こす。横須賀市内での展示に合わせ、上地克明市長やサッカー日本代表の伊東純也選手、ノーベル賞を受賞した小柴昌俊氏など、同市ゆかりの人物を30人以上描いた。笑みじわや小さなほくろなど、本人のチャームポイントを捉えた作品には、写真や模写にはない人の温かさが滲む。

 ○…きっかけは約10年前、学童の指導員をしていた時のこと。連絡帳の隅に児童の似顔絵を描いたところ、親子から大好評を得た。「内気な子が絵をきっかけに心を開いてくれた」。これが原点となり、周囲に似顔絵を贈るように。「『似ている』と喜んでもらえることが嬉しくて、のめり込んだ」。

 ○…その熱は趣味にとどまらず、都内のプロ養成教室の門を叩く。「毎週100人を描くハードなカリキュラム」だったが、「やらない後悔はしたくない」と、仕事のかたわら約1千人を描き切った。難関の似顔絵検定1級に合格し、フリーの似顔絵師として歩みだした。活動名の「えくぼ」には、「自分の小さなえくぼのように、ささいな特徴にも気付ける絵師になる」という願いが込められている。

 ○…現在は市内の商業施設で月1回ほど出店している。当初、依頼は観光客が多かったが、徐々に地元の人からも声が掛かるようになった。「子どもの成長記録」として繰り返し訪れる人もいる。さらに、地元で似顔絵を広めるため、教室の開講を決意。有言実行し、汐入、久里浜、大津、衣笠など計6か所で描く楽しさを伝えている。次なる目標は、外出が難しい病院や施設の入所者を訪ねて描くこと。「日々の楽しみや、思い出になる作品を届けたい」と語る表情は限りなく優しい。

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