日本大学藤沢高校サッカー部(佐藤輝勝監督)が、7月29日から宮城県で開催されていた、インターハイ(全国高校総体)で準優勝に輝いた。念願の全国制覇は叶わなかったが、創部以来初の快挙となった。
今大会は、全国の予選を勝ち抜いた55校によるトーナメントで争われた。日大藤沢は2回戦、優勝候補の一角に挙げられていた昌平(埼玉)と対戦。佐藤監督が「ビッグゲームだった」と振り返るように、前半に1点を許すも、後半に三田野慧選手の得点と中村翔輝選手のクロスがオウンゴールとなり2―1の接戦を制すと、チームは波に乗った。
準々決勝でも旭川実業(北海道)に1点先制されるが、桐蒼太選手、梶山かえで選手のゴールで再び逆転勝ち。準決勝では、名門・市立船橋(千葉)を相手に、試合終了間際のアディショナルタイムで菊地大智選手が値千金の同点ゴール。PK戦を制し、3度の逆転勝ちで決勝に進出した。
決勝戦では流通経済大柏(千葉)に後半31分に一瞬の隙をつかれて0―1で敗れた。
今大会、日大藤沢はトーナメント6戦の内3戦が試合終盤に逆転。運動量の豊富さと、控え選手の層の厚さで快進撃を成し遂げた。
緻密な準備で勝利
今大会は7日間で6試合というタイトな日程で行われた。佐藤監督は、勝因の一つに「連戦を勝ち抜く準備」を挙げている。「期間中は、選手のコンディションが落ちないように、疲労回復に工夫を凝らし、宿舎入りの日取りまで気を使った」と語る。さらに、今大会で導入された試合途中に3分間の休憩を入れる「クーリングブレイク」の試合への影響や戦術も考え抜いたという。
佐藤監督は「本気で優勝するために準備をしてきたので、最後が勝ちきれなくて悔しい。選手たちには次のステップへ進むために、もう一度スタートしようと声を掛けた」。狙うは冬の選手権で全国制覇だ。
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