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藤沢 文化

公開日:2026.09.04

きれいな声を聞かせて 神光寺でスズムシ放虫

  • スズムシを草むらに放つ参加児童

    スズムシを草むらに放つ参加児童

 日本人に馴染み深い秋の風物詩を響かせようと、先月30日、川名の神光寺周辺にスズムシ約200匹が放たれた。

自生化へ6度目

 川名自治会の主催で、村岡市民センターを拠点にスズムシの無料配布などを行うすず虫愛好会(川俣誠会長)が協力。同愛好会は創立50周年記念として2021年から川名御霊神社境内で放虫事業を実施してきた。スズムシがより棲みやすい環境を求め、今年は同寺の瀬戸全明住職から承諾をもらい、6度目の放虫に取り組むことに。これまで盆明け直後だった時季も若干遅らせ、卵を産みつけやすいような工夫も凝らした。

少し寂しい

 この日は児童12人が参加。同自治会の八城義友会長は「ここにはすでにスズムシがいる。うまくいけばもっと強くなって、9月12日(土)、13日(日)の御霊神社例大祭で元気に鳴くかも」とあいさつした。

 その後、同自治会子ども会の児童が夏休みに自宅で2週間ほど飼育したスズムシを「じゃあね」などと別れを告げながら草むらに放した。するとスズムシはすぐに「リーン」と涼やかな鳴き声を奏でた。新林小学校4年生の松尾蘭さんは「羽を広げている。きれいな音。ニンジンやナス、キャベツをよく食べた。可愛かったな」と少し寂しそうに辺りを見つめていた。

 同愛好会の川俣会長は「源氏物語でスズムシの音色を聞く場面がある。1千年前から続くスズムシを愛でる文化を今後もつないでいく」と展望を語った。

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