木馬に乗って45センチメートル四方の小さな的を弓で狙う。今月18日、鶴岡八幡宮の研修道場で流鏑馬の流派・小笠原流による体験会が行われ、参加者たちは真剣な表情で的と向かい合っていた。
講師の小笠原清基さんは「伝統文化というと敷居が高いものと思われがちだが、もっと親しみを持って欲しい」と話し、昨年初めて体験会を開催。好評だったため今年も開催となった。礼儀作法の指導や、立って矢を射る歩射、練習用木馬に乗って矢を射る騎射の体験、水干(すいかん)や直垂(ひたたれ)など流鏑馬の衣装の試着が行われた。木馬は実際に稽古で使用しているもので、木馬で3年ほど練習すると、実際に乗馬して矢を射ることが出来るようになるという。市の広報の他にも、鎌倉市教育委員会の後援を得て市内や近隣地域の学校25校にも告知。午前中だけで70人の参加者があった。
初めて弓を持ったという参加者は「思っていた以上に弓も糸も重かったし、木馬にまたがるのも大変。でも矢を射る瞬間がとても気持ち良い」と流鏑馬の練習体験に夢中になっていた。
小笠原流の発祥は鎌倉時代にさかのぼる。現在は宗家の第31代小笠原清忠氏の下、鎌倉をはじめとする関東と関西の各地で稽古を行い、神社などの催事でその成果を披露している。鎌倉では9月16日(金)に鶴岡八幡宮で流鏑馬の神事を行う予定。
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