「市民が創る秦野のまち」代表 福田 省三さん 尾尻在住 69歳
歴史建築と共存する「まち創り」
○…市内外の老若男女、様々な人が参加し、秦野らしいまちづくりを考える。肩書はあるものの、「この会は皆平等。誰がリーダーというものはないんです」とにっこり。「それぞれ協力し環境や立場を最大限に活用、ちょっとだけ背伸びをして成功を目指す。それがボランティアのあり方だと思っています」。
○…静岡県伊東市生まれ。親戚の伝手で秦野へ移り住んだ。大学、大学院、イタリアのミラノで歴史建築を学び、帰国後、当時珍しかった歴史的建造物分野専門の会社を立ち上げ、前例の少ない古民家の保存などに取り組み注目を浴びた。苦労も多かったが「無理と言われると更に頑張るタイプでね。屋根が出来た所で台風が来て倒れてしまったこともあったけど、仕事をしていた皆が熱かった」と振り返り、白い歯を見せて笑う。会社の立ち上げから36年、現在も第一線で働く。「歴史があって今がある。歴史はものを生み出す原点」と語る瞳は若い頃と同じ熱さを持っている。
○…現在長男家族と二世帯同居中。次男家族も市内で暮らす。自宅テラスでバーベキューをしたり、一緒に旅行に行くなど家族仲は親密だ。「次男の家にもうすぐ2人目が生まれるんですよ。男の子です」とパッと花が開くように笑った顔は、良き祖父の顔。「先人の遺した足跡を次の世代に伝えていきたい」との思いを支えている。
○…同グループは秦野の文化的建築や町並みを巡る「近代たてもの見て歩き」など、まちづくり活動を進めてきた。「”古いベンツ”と歴史建築は似ていて、維持費だけでも大変。それを支える人の繋がりも、秦野らしいまちづくりの要素の一つ。現代の暮らしと歴史文化が共存するまちにしなくちゃいけない」。今年から動き出した本町四ツ角にある昭和初期の洋風建築、五十嵐商店の活用活動はその一歩。「今がまちづくりの実践、”まち創り”元年」とこれからの活動へ思いは熱い。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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