秦野版 掲載号:2012年7月7日号
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はだのっ子 いま・みらい 教育寄稿第45回 学び続ける親でありたい 内藤 美彦

 次のような状況の時、あなたが親だったら、どのような対応をされますか。

 「学校の廊下で、通りかかる子を蹴っている小学2年生の子を見た教師が、注意するといきなり教師の尻を蹴って逃げて行った。教師が追いかけ、その子の胸をつかんで、大声で『もうしては駄目だよ』と叱った。そのため、その子は食欲が低下し、学校へ行くのが嫌だと言いだした」。

 親の態度として、ひとつは「幼い子の胸をつかんだり、大声を出したりして教師の配慮が足りない。とんでもない教師で罰せられるべきだ」と、学校に抗議を申し込みます。

 あるいは「先生や友達を蹴るなんてとんでもないことだと、子供を注意し、一緒に学校へ行って先生や友達に謝ろう」と学校へ謝罪に行きます。また、行動は起こさないが、口頭で教師を批難したり、子供を注意することもあるでしょう。

 最初の例は、親として子供を庇い、守ってやらなければという思いが強く働いています。子供の親への信頼は強まるでしょう。でも、自分の行動への反省はしないと思います。次のは、してはいけないことは、きちんと教えなければという考えです。悪いことだと自覚させるために、親も謝るという姿勢で教えています。

 最後は、2例と比べてインパクトは弱いです。でも、親子で話し合いを深めれば成長の糧となるでしょう。

 学校では、さまざまの問題行動を起こす子がおり、その対応に教師は腐心しています。その原因は複雑で単純には言えませんが、多くの場合、家庭環境、親の姿勢が影響しているようです。教育の原点は家庭にあります。親は子供の人生最初の教師として向き合うのです。自分の経験から、人間の生き方を語るのもいいでしょう。善悪の区別を考えさせるのも大切です。

 しかし、親としての責任感や自覚が不足し、自分のことしか考えない人も見受けられます。親自身がしっかりした人生観を持ち、自分を磨き、子との接し方を学ぶことが必要です。それを「親学」と呼んでいます。

 「親が変われば子供も変わる」、良くも悪くもそうです。親の成長が子供の心を育てます。考えを深め、学ぶ心を持ちましょう。考える材料は、日常生活の中にたくさんあるはずです。
 

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