2020年に開通予定の新東名高速道路、伊勢原北IC〜御殿場JCT間。秦野市では用地約8割の買収契約が完了し、周辺の工事用道路の整備も始まっている。
新東名高速道路の整備は、従来の東名高速道路における交通量の増加や慢性的な混雑を打開する目的で計画されている国家事業。既に開通している区間もあり、最終的に海老名JCT〜豊田東JCT間の全長254kmが完成する予定だ。
秦野で新東名が通るのは、県立丹沢大山自然公園の高取山付近から小田原ゴルフ倶楽部松田コース近くの松田町との境界までの約10・9km。そのうち、約50%がトンネル(3本)、約15%が橋、約35%が土を盛り固めるなどの土工だという。
NEXCO中日本秦野工事事務所によれば、山間部に大型の工事用車両が通ることのできる道が少ないため、まずは周辺道路の拡張や新規設置が必要だという。新たに工事が必要な道路10数カ所のうち、現在までに工事が完了しているのは2カ所。「7年後の完成に向け、早急に近辺の道路整備に取り組んでいく」と担当者は話す。
また、市内には、県立秦野戸川公園の東に秦野サービスエリア(SA)、太平洋クラブ相模コースの南側辺りに秦野インターチェンジ(IC)が設置される予定となっている(どちらも仮称)。上下線ともに約6・6ヘクタール規模を予定している秦野SAには、一般道からの利用者を想定した駐車施設「ぷらっとパーク」を設置予定。高速道路近くの一般道沿いに駐車スペースを設け、SA内施設への徒歩での入場者を集客するのが狙いだ。
スマートIC実現化に向け
そのほかに現在秦野市ではスマートインターチェンジの設置を要望している。スマートICとは、高速道路のSAやパーキングエリア(PA)などから、ETC搭載車に限り、乗り降りのできるIC。SAでは一般的に乗り降りができないが、秦野SAにスマートICが設置されると、戸川の工業団地などから高速道路への利便性が向上するため、新たな企業誘致に繋がる可能性が指摘されている。
スマートIC設置には国の許可が必要だ。市では実現化に向け、国土交通省や県、NEXCOとの実務協議の場として2012年に実現化検討準備会を発足。採算性や必要性、整備効果などが話し合われ、今年の夏にも3回目の会合が開かれる予定だという。
市新東名周辺整備担当では、市民から計画実現に向けた意見を得るため、自治会や商工会と協議会を開いているほか、5月28日まで周辺の土地利用の構想案を含めた意見を、市民から募集した。「郵送やファックスで約40件も寄せられた。市民の声を政策に反映させていきたい」と担当者は話す。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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