第51回全日本居合道大会・都道府県対抗優勝試合(主催/全日本剣道連盟)が10月22日に東京武道館で開催され、神奈川県代表の原田渡(わたり)さん(41・立野台在住)が、個人7段の部と団体総合成績で準優勝に輝いた。
日本刀を鞘から抜き放ち、仮想の敵を倒す一連の流れを行う武術、居合道。試合は選手2人が並び、それぞれ6分以内に技5本を抜く演武を行い、技や所作の正確さなどを競う。
同大会は5段、6段、7段の3部門に分かれ、各段に都道府県代表の47人が出場。個人戦の他に、3選手総合得点を競う都道府県別対抗が行われた。
原田さんは、居合道の大会で最高レベルの7段の部に初出場。初戦は緊張したものの、トーナメントを勝ち進み、決勝戦で東京都の代表選手と技を競った。
動作に強弱をつけることを意識した原田さん。惜しくも勝利を掴めなかったが、洗練された演武で準優勝に輝いた。全国の実力者を相手に2位という好成績にも、「まだ満足していない。見ている人の目に、敵の姿が浮かぶような演武ができるよう今後も稽古に励みたい」と話した。
団体戦では原田さんの活躍が貢献し、神奈川県は2位を勝ち取った。
終わりなき自分との戦い
2007年に同大会5段の部で初出場初優勝をして以来、5段と6段の部で優勝や準優勝を収めてきた原田さん。6段から7段への昇段審査は6年間の修行を積まなければ受けることができず、原田さんは今年6月の審査で、見事合格した。
6歳の時に剣道を始め、高校まで続けた。東海大学進学後は居合道部に所属し、部活動と、現在も通う海老名市の道場で稽古に励んできた。
現在は東海大学で情報システム関連の業務についている。仕事の傍ら同大学居合道部の監督として学生を指導しており、今大会には教え子たちも応援に駆け付けた。「居合道最高峰の大会の雰囲気を感じてもらえたと思う。『継続は力なり』を胸に、稽古に励んでもらいたい」と教え子たちに期待を寄せた。
「若さ溢れる力強さ」を目指した5段、「荒削りを無くした味わい」を求めた6段、そして「仮想敵と向き合うこと」を掲げる7段。稽古では自分自身を仮想敵に見立て、毎回違う「自分」と対峙しているという。「居合道は自分との戦いであり、終わりのないスポーツ。周りの人たちの支えに感謝しながら、今後も居合の道を磨いていきたい」と、より一層の精進を誓った。
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