秦野市が「ヤビツ峠」にサイクリストや登山者などの活動の拠点となる観光施設「ヤビツレストハウス(仮称)」を整備すると発表した。来年2021年1月中旬頃完成、今年度中の開業を目指す。
この施設は、森林・里地里山・観光の連携事業を展開するための拠点にするねらいで計画されたもの。山登りやサイクリングなど、アウトドア活動等が盛んな地域イメージの確立を図っていく。
2021年度には新東名高速道路の開通から交流人口増加が見込まれるため、観光客誘致に力を入れていく考えだ。秦野市ではこれまで観光客数に対する観光消費額が少ないと指摘されており、ハイキングや登山客が「秦野で消費する」仕組みがあまりなかったことがその理由として挙げられる。新たな施設を整備することで課題解決を図っていく。
登山客らの意見を反映
この施設は木造平屋建てで延床面積59・29平方メートル。ヤビツ峠バス停から登山道のところに整備される。飲食物販のオープンスペースや屋外デッキ、トイレ、厨房、事務室に使用する予定で、屋外には駐輪場も設置。山小屋とは異なり、宿泊はできない。
物販では、軽食等の提供やアウトドアグッズ等の販売・レンタル、体験プログラムの実施(森林セラピー体験や登山ツアー等)を予定している。この運営内容には、実際にヤビツ峠に登山やハイキング、サイクリングなどに訪れた人を対象にアンケートを取った結果を反映。計141人から回答を得られ、特に売店の要望が高かったという。
ヤビツ峠を訪れる人数は、昨年実績年間約47万2000人。同施設の利用者目標は年間1万8250人とした。この数字は例年ヤビツ峠を訪れる客のおよそ1%に、施設ができることで想定される1日30人程度の来訪客増、さらに月2回目標で実施を予定している体験プログラム参加者(各回10人程度)などを加味し、算出している。
運営事業者と施設名を募集
同施設では運営事業者を公募型プロポーザルで募集する。11月頃に事業者を決定し、来年1月中旬頃に施設完成予定。その後オープンに向けての準備を進め、開業予定は3月下旬頃。あわせて施設名の募集も行われる。
市観光課は「表丹沢でアウトドア活動を楽しむ拠点として、多くの方に愛される施設としていきたい」と話す。今後はオープンまで定期的に『ヤビツレストハウス(仮称)通信』を発行していく予定。既に第1号を、ヤビツ峠や菜の花台、弘法山公園馬場道、戸川公園、名水はだの富士見の湯、市ホームページに掲示している。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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