「介護にかかる費用」 vol.33 人生100年時代今から始める終活のススメ
介護者が介護に要する期間は平均５年１カ月、約５割の人が４年以上を介護に費やしている状況です。ではその費用はどのくらいかかるのでしょうか。介護用ベッド、車いす、手すりを付けたり、段差の解消など自宅をバリアフリーにするための一時的な費用は平均74万円。おむつ代や公的介護保険サービスの自己負担分など月々の費用は平均８・３万円。いずれも生命保険文化センターの調査（Ｒ３年）です。以上の数字で介護費用を計算すると、74万＋（８・３万×61カ月）＝約６００万。この金額は、世界１周クルーズに匹敵する額になります。さらに介護期間は10年以上の人も17％いる一方、まったくゼロ、つまり介護なしの人も当然いるのです。そのうえ、認知症が原因で介護状態になった場合には、治療は難しくなるのですが、認知症を予防する方法は多々あります。脳トレ、筋トレ、社会とつながる、仲間とのコミュニケーション、口腔ケアなど誰でも簡単に取り組めるものばかり。逗子市や葉山町ではそのような健康寿命を延ばす講座を各種用意しています。興味のある講座を利用して介護期間を少なくし、その分、旅行や趣味の費用に回しましょう。
さらに注目されているのが、介護状態になったら一時金が給付されるという「介護保険」で、生命保険会社が扱っています。詳しくは次回に。
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