藤沢 社会
公開日:2026.04.17
湘南から被災地へ循環の輪 「チャーカルPJ」が始動
地域循環の新たな形を目指す「湘南チャーカルプロジェクト」が11日、新江ノ島水族館隣のクラゲ広場で始まった。「海と農の地産マルシェ」と銘打った試みは、地産地消とSDGs、そして被災地への復興支援の3本柱がコンセプト。会場でひと際香ばしい煙を上げていたのは、亀井野の鮮魚店「魚芳」の芳賀伸行代表。「現地の味を届けたい」と、脂ののった特大サイズの「能登いわし」を豪快に焼き上げ、来場者が舌鼓を打つなど、初回から多くの来場者でにぎわいを見せた。
芳賀さんと能登の縁は深い。知人を通じて昨夏には、現地の海水浴場復活を願う能登の職人らを藤沢の海の家へ招致した。現地に家や漁船を購入するほど、復興への思いは切実だ。「支援を止めてしまう人も多いが、継続しなければ意味がない」と芳賀さんは語る。
また、石川県輪島市からは「鮓井商店」の鮓井伸和さんが出店。漆で表現されたきめ細やかな模様が美しい箸やアクセサリーを並べ、「抗菌作用もあり、丈夫ですよ」などと伝統工芸の魅力を直接来場者に伝えた。
食のブースも充実していた。伊勢原市の「めぐみキッチン」は、自家製野菜のからし菜漬けで巻いたおにぎりに「海の塩」を使用するなど、地域の恵みを融合させた。
プロジェクトを推進する江の島海水浴場協同組合理事長の栗原義忠実行委員長は、開催の意義をこう語る。「震災の被害は、心の傷を含めて今も続いている。これまで単発、バラバラに開催されていたマルシェの関係者が一丸となり、地域のにぎわいを底上げしたい。江の島から鵠沼(ハグライドパーク)方面へ、従来の縦の動線だけでなく、地域が手を取り合う”横のつながり”を築いていければ」
栗原実行委員長は初開催を実験的な一歩と位置づけ、今後は来場者の反応を見ながら柔軟に方向性を模索していく構え。催しは年間を通じて開催され、次回は5月5日(火)と6日(水)に実施予定。
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