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公開日:2023.07.21
「闇バイト」の撲滅を
大船署と中高生が啓発
インターネットなどで、「短時間」「高収入」と甘い言葉で募集する闇バイト。アルバイトに応募した若者らが、詐欺の受け子や出し子、強盗の実行犯といった犯罪組織の手先になってしまい、全国各地で被害が相次いでいる。大船警察署では夏休みを目前に控えた7月14日、地元の中高生とともに闇バイト撲滅を大船駅構内で呼びかけた。
「闇バイト防止にご協力ください」、「闇バイトの犯罪にお気をつけください」。14日夕方、中高校生たちの呼びかけが響く。JR大船駅改札前で、特殊詐欺被害防止と、闇バイト撲滅に向けた活動が展開された。
大船警察署や防犯団体の活動に、大船署管内にある大船高、栄光学園、鎌倉学園、北鎌倉女子学園、清泉女学院の中高生24人も参加し、啓発チラシを配布した。夏休みを前に、中高生たちは駅を利用する同世代の若者へ闇バイトに応募しないよう呼びかけ、高齢者には特殊詐欺被害などにあわないよう注意を促した。
参加した坂内瑠愛さん(北鎌倉女子学園高校3年)は、「被害が少しでも減ってほしい」と話す。闇バイトのニュースを最近見たという松原駿吾さん(鎌倉学園中学3年)は、「未成年の犯行も目立っている。学生には闇バイトをしないでほしいし、大人は犯罪を企てないでほしい」。
中高生も加担
県警本部によると、2021年以降、闇バイトが関係した強盗、窃盗事件は全国14都道府県で50件以上発生。22年、県内で発生した特殊詐欺に加担し検挙された少年は前年比26人増の78人。このうち、高校生が21人、中学生は11人いた。
大船署管内では、これまでに闇バイトが絡む事件は発生していないが、野澤茂署長は「犯行グループは少年たちを集めている。高校生や中学生が、夏休みに犯罪の片棒を担がないよう抑止していきたい」と語った。
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