神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2024年7月5日 エリアトップへ

鎌倉市 リユース可能な雑貨回収 ごみ焼却減へ意識醸成

社会

公開:2024年7月5日

  • X
  • LINE
  • hatena
市役所1階に設置された雑貨回収ボックス=2日
市役所1階に設置された雑貨回収ボックス=2日

 鎌倉市は資源循環サービスを提供する(株)ECOMMIT(エコミット/鹿児島県薩摩川内市)と連携し、6月25日からリユースを促進する雑貨回収をスタートした。実証実験として、市役所などに回収ボックスを設置。市は、まだ使えるものを捨てずに有効活用することで、ごみ焼却量減少への意識醸成と、循環型社会の推進につなげたい考えだ。実証実験期間は来年3月までを予定し、期間内の状況を見ながら効果を検証していく。

 実証実験の開始に合わせ、市役所本庁舎1階の正面入口横に設置されたのは、エコミットが提供する雑貨回収ボックス「PASSTO(パスト)」。自治体による雑貨リユースを目的としたパストの設置は、鎌倉市が初の事例となる。

 回収対象は、フィギュアやブロックなどのホビー雑貨、帽子やカバンといったファッション雑貨。パソコンのキーボードやマウスなども、破損や目立った汚れのないものなら対象となる。回収ボックスに市民から投函された雑貨は、エコミットが運営する循環センターへ運ばれ、選別される。状態の良いものは、繰り返し使用するリユース品としてインターネットやリサイクルショップで売却。一方、リユースが難しいものは、原料に戻したり、用途を変えたりしてリサイクルする。

良い状態で集め廃棄にまわさず

 市内では現在、使わなくなった雑貨はごみ集積所(クリーンステーション)を通じて有料袋のごみで出したり、素材によっては月1回しか排出機会がなかったりする物もある。

 担当の市環境センターは回収ボックス導入の狙いについて、「無料で回収し、排出機会を増やすことで市民の利便性を高めたい」。また、屋外のごみ集積所で他のごみと混ざって回収するのに比べ、「よりきれいな状態で集めることができ、焼却ではなく、リユースされやすくなる」と期待を寄せる。

 回収ボックスへの投函は、市役所開庁時であればいつでも可。市役所に加え、8月頃までに支所や公共施設に増設予定。市担当者は「リユースを体感してもらうことで、使えるものを大切にし、その結果としてごみの発生抑制につながっていけばいい」と話す。

鎌倉版のトップニュース最新6

26人の顔ぶれ決まる

鎌倉市議会議員選挙

26人の顔ぶれ決まる

市役所移転が一つの争点に

5月9日

犯罪被害者らを支援

鎌倉市

犯罪被害者らを支援

条例施行で生活補助も

5月9日

時代を駆けた車夫、引退へ

時代を駆けた車夫、引退へ

有風亭 青木登さん

5月2日

鎌倉山「音」でつなぐ

鎌倉山「音」でつなぐ

有志がイベント初開催

5月2日

「御難おむすび」限定販売

鎌倉エシカルラボ

「御難おむすび」限定販売

安国論寺由縁の味

4月25日

「御成」もっと知って

「御成」もっと知って

5月4日にイベント

4月25日

あっとほーむデスク

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

鎌倉版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年5月11日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook