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公開日:2020.01.01

東田原金剛寺
法話伝える ねずみの石像
「昼夜を表し、生死を説く」

  • 鈴木住職と石像

    鈴木住職と石像

 今年の干支は「子」。金剛寺(秦野市東田原1116)に大きな木魚に寄りかかって眠る一休さんに、ねずみ2匹が登っている大きな石像が置かれている。同寺の住職で自身も子年生まれの鈴木楚道さん(35)に話を聞いた。

 15年以上前、同寺の本堂建て直しの際に置かれたという石像。一休さんの左肩と足元にねずみが登る可愛らしい石像だ。ねずみについて鈴木住職は「仏教の話が関わっているのでは」という。

 法話に『黒白二鼠(こくびゃくにそ)』というたとえがある。荒野を歩く旅人が突然ゾウに追われ、蔓の垂れ下がった井戸に蔓をつたって逃げ込んだ。ほっと安堵したが、井戸の下には大きなヘビが。さらに上では白鼠と黒鼠が交互に蔓をかじっていた。「もうだめだ」と天を仰ぐと甘い蜜が垂れてきて、旅人はその美味しさにしばし恐怖を忘れたという。

 「ねずみの白は昼、黒は夜を表し、人は常にいつ死ぬか分からない状況にあるが、目の前の欲望に流されてしまう。この法話は心して身と生活を律しなさいというたとえ。石像のねずみはおそらく、その二匹を表しているのでは。一休さんの安らかな顔は生死を超越したように見えます」と鈴木住職は話した。この石像は本堂の前にあり、誰でも自由に見ることができる。鈴木住職は「お気軽にお越しください」と呼び掛けている。

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