相模が丘の大政千里さん(75)が1月末から、道路に面した自宅の部屋に、自作のつるし雛を飾り始めた。ひな祭りの時季に合わせ、10年ほど前から行っているもので、近隣住人や通学中の小学生など道行く人たちの目を楽しませている。
道路から窓ガラス越しに見える、赤やピンク、色とりどりのつるし雛。大小合わせて約10種類が室内に飾られている。赤糸につるされている飾りは、長寿を意味する「桃」や香袋を表現した「三角」のほか、動物、手まり、金魚など様々なものがある。また、つるし雛だけでなく、布で作った小物や雛人形も一緒にて置いている。
道路に面した部屋に飾り始めたのは、「せっかく作ったのだから通行人も見えるようにしたら」という知人のアドバイスがあったから。ひな祭りの時季になると毎年訪れる人がいたり、下校中の子どもからは「すごくきれいだね」と声をかけられる。また、つるし雛を見た感想を手紙にして送ってくれる人もいるという。「喜んでくれて嬉しいですね」と話す。
布選びや縫いにこだわり
大政さんが、つるし雛を作り始めたのは15年前。1年ほど教室で学んだ後、自分で作るようになった。創作は、材料となる布を集めるところからスタート。古物市で着物を買ったり、友人から譲り受けたりする。布の色彩はもちろん、その質も重視して選ぶ。一つ一つ返し針で縫うため時間がかかるが、完成した作品は「わが子のように可愛い」
大政さんの自宅は、なかよしひろば(相模が丘3丁目)の近くで、飾る期間は3月下旬までの予定。「つるし雛を見て明るい気持ちになって欲しい」と期待を寄せている。
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