かにが沢公園多目的広場 念願の芝生広場を サッカー少年が「里親」に
市内クラブに所属するサッカー少年らによるボランティア団体「いさま芝生会」が、かにが沢公園北側広場の芝生化に取り組んでいる。市民が公園や広場の「里親」となって緑化等を行う「アダプト制度」を活用し、子どもたちが安全で自由に遊べる多目的広場の実現を目指す。
真夏のような日差しが照りつけた今月14日、かにが沢公園北側のグラウンドにサッカー少年やその保護者ら約20人が集まった。広さ約900平方メートルの敷地に50cm間隔で小さな穴をあけ、手の平に収まるほどの小さな芝のポット苗を一つ一つ丁寧に移植した。広場の地面にはコンクリートの岩盤が多くあり、作業は難航。ドリルやつるはしを使っての作業が1日中続けられた。
植えられた芝苗の多くは同会が自らの手で育てたもの。「初めてにしては、中々の出来では」とコーチも太鼓判を押した。
地元サッカークラブに所属している彼らの多くは、天然芝の上での練習経験があまり多くないという。現在、市内には公共の芝グラウンドがなく、練習は基本的に土の上で行われている。同会の目標は天然芝に覆われたサッカーグラウンドを作ることだが、その第1歩としてアダプト制度を活用できる公園を選んだという。
同会の鈴木海航会長(17)は「まずは広場で実績を積んで芝の素晴らしさを知って貰い、芝生化の実績を作りたかった」と話す。自身も10年以上サッカークラブに所属し、芝と土の違いを体感してきた。念願を叶えるべく先月、後輩とともに会の設立に踏み切った。
広場の芝生化は今年7月末頃に完了予定。
公園や、アダプト制度に関する問い合わせは市公園緑政課【電話】046・252・7221。
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