座間総合病院 救急医療の中核に 市とJMAが協定を締結
座間市と、海老名総合病院を運営する社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス(JMA/海老名市)が7月15日、キャンプ座間返還予定地で計画中の「座間総合病院」について、基本協定を締結した。協定には、市が重視してきた救急医療の充実が盛り込まれており、市民の救急搬送の市内受け入れ率80%を目指すことが示された。
搬送の8割、市内完結へ
市庁舎で執り行われた締結式には遠藤三紀夫市長や、同法人の鄭(てい)義弘理事長など関係者が出席した。協定書を交わした遠藤市長は「市民の救急に対する切実な想いに応えるために、ともに素晴らしい地域社会を築いていきたい」とコメント。鄭理事長は「座間市を含む県央3市の救急医療充実に向けた取り組みに際して、責任の重みを感じています」と話した。
病院誘致における大きな目標が救急医療体制の充実。2010年の統計では、市内の救急患者の約74%が市外に搬送されていた。
協定書では、市民の救急搬送について、市内3病院(座間総合病院・相模台病院・相武台病院)での受け入れ率80%を目標としており、そのなかで座間総合病院が中心的役割を果たすことが示されている。
具体的には、二次救急の中心を担う総合診療科の設置、脳卒中や虚血性心疾患に対応した高性能医療機器の設置と専門性の高い医師の確保、海老名総合病院との連携などが盛り込まれている。
新病院の総病床数は352床。このうち117床は、同法人が運営中の「海老名メディカルサポートセンター」の既存病床を充てる。敷地面積は約1万5548平方メートルで、地上6階建て。今年10月から着工見込みで、開設目標は2016年4月。
診療科目は以下の通り。総合診療科・外科・小児科・循環器内科・神経内科・脳神経外科・整形外科・リハビリテーション科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・眼科・麻酔科・放射線科
|
|
|
|
|
|