8月に広島県で発生した大規模土砂災害を受け、座間市では9月下旬から「土砂災害から身を守ろう」と題したポスターを市内公共施設や教育施設に掲示・配布している。ゲリラ豪雨や台風に備えて注意を呼びかけ、市民の「自助意識」向上を図る考えだ。
啓発ポスターでは、県が指定する土砂災害警戒区域の確認を呼びかけるとともに、災害時の情報収集手段を紹介。また、7月から各家庭に配布中で、警戒区域を図示する「防災対策総合ガイド」もPRしている。市公民館、北・東地区文化センター、コミュニティセンターなどに掲示するほか、保育園や児童ホームにも配布する計画だ。
広島の災害発生直後、市安全防災課には「土砂崩れの危険性がないか教えて欲しい」という問い合わせが入ったものの、その数は1日数件ほど。同課職員は「日頃の備えが大切。自分や家族の命を守るため、警戒区域を把握し、いざという時に逃げる一歩を早めて欲しい」と自助を呼びかける。
29の警戒区域
土砂災害警戒区域は、土砂災害防止法に基づき、急傾斜地の崩壊により被害を受ける区域を、県が調査・指定するもの。著しい危害が生じる恐れのある場合は特別警戒区域に指定され、開発行為の制限、建築物の構造規制、移転等の勧告等が行われる。市内では今年6月に29区域109カ所が指定されており、特別警戒区域は無い。
広島では、水に弱い「まさ土」という土壌が被害拡大の一因になったとされるが、警戒区域は傾斜や高さなどの地形に基づいて指定されており、地質は加味されていないという。同課では「指定地区に住んでいなくても、家の近くに土砂が崩れそうな場所がある場合は注意が必要」と話し、「指定区域を通行する可能性もあるので、自宅周辺に該当場所がないかチェックして下さい」と呼びかけている。
警戒区域は県ホームページまたは、防災対策総合ガイドで確認できる。問い合わせは同課【電話】046・252・7395。
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