東京電力(株)が実施している計画停電の影響で断水が懸念されるなか、座間市では、4つの非常用自家発電装置を稼動させて対応している。同装置を動かすには、1回の計画停電で最大1600リットルを超える燃料が必要とされ、市ではその確保に余念がない。
市水道工務課によれば、水道水の元となる水は、相模川周辺4ヵ所の井戸や、複数ある水源からポンプで汲み上げられている。これらが配水場で消毒され、水道水として家庭に届く仕組みだ。停電すると、ポンプが起動せずに汲み上げが出来なくなるため、自家発電が必要となる。
重油や灯油を燃料としている同装置。3月22日時点では、計画停電9回分について手配の目途がついており、同課では「震災から一週間以上が経ち、横浜の製油所も生産を再開しました。これからは燃料を確保しやすくなるのでは」と前向きに分析している。一方で、「どうしても(燃料切れの)不安は抱えている」という思いもあり、今後も確保に努める考えだ。
仮に断水すると、台所やトイレで水が使えなくなり日常生活に支障が生じるだけでなく、火災発生時の消化水が確保できなくなる。また古い配水管がある箇所では、赤錆が剥離して、水がにごる可能性がある。このにごりを解消するためには配水管の清掃が必要となり、同課は「相当の日数がかかると予想される。断水は避けなくてはならない」と話している。
計画停電で赤水や空気混入
市では、計画停電の開始と解除時の30分間ほど水道の使用を控えるよう呼びかけている。これは、停電時に水道管内の圧力が低下することで、蛇口から赤水や空気が出るおそれがあるため。この症状が出た場合でも、しばらく時間をおくと収まるという。
水道に関する詳しい問い合わせは、同課【電話】046(252)7519まで。
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