座間市や桜美林大学、地域団体などが共同研究してきた高齢者の生きがいと健康づくりについて、報告会が2月26日にハーモニーホール座間で開かれ、およそ90人が来場した。同大学の加齢・発達研究所の芳賀博氏が、健康長寿の地域づくりに向けた成果と課題を発表した。
市と同研究所は2010年度から「高齢者の役割づくりに基づく社会的ネットワーク形成事業」と題し、高齢者が積極的に社会参加し、健康に生活できるための取り組みを模索してきた。研究のモデル地区は相模が丘3丁目と東原だった。特に相模が丘3丁目では自治会や「『新生さくら道』の会」など地元組織と連携し、「SAKURAプロジェクト」と銘打ったウォーキングイベントや交流サロンを行った。
芳賀氏は基調講演のなかで、プロジェクトに参加した人は、住民の2割弱だったと報告。「相模が丘の地域活動が東原と比べて活発になったとは言えなかった」と説明し、「イベントの参加者をいかに増やすかが今後の課題」と話した。一方で、プロジェクト参加者のなかで、主観的な健康観が高くなっていること、地域活動に積極的になっていることを挙げ、成果の一つだとした。
来場者からは「人と人が触れ合える場所は、地域だけではない。夫婦、昔からの友人、インターネット上のコミュニティなどたくさんの場所がある」と意見が上がっていた。
講演終了後には、プロジェクトに携わった地域住民によるシンポジウムが開かれた。
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