天然芝のグラウンド、手作りで 地元サッカー少年らが養生計画
「地元に、芝生のグラウンドを作りたい」――。地域のサッカー少年たちが集まり、ボランティア団体を設立した。その名も、「いさま芝生会」。市内に公共の芝生グラウンドがないために普段土の上で練習をしているというおよそ20人の小学生たちが10日、芝生の養生作業に挑戦した。
この日は、シート状の芝をカットし、ポットに移し替える作業が行われた。2250ポット、順調に育てば約900平方メートル相当分の芝に育つ計算だ。「芝をポットに置いたら、上に砂を掛けて。上から軽く踏みつけたあとに、水をやって……」。会長を務めるのは、鈴木海航(かいと)さん(17)。12年にわたり地元サッカークラブに所属している鈴木さんにとって、天然芝のグラウンドは憧れに近い存在だ。
「周辺市の多くには公共の芝生グラウンドがある。土と芝とでは、練習の感触が全く違う」。時には、固い土の上での練習がケガや恐怖心に繋がることもある。また、練習の度にユニフォームが泥だらけになるため、中には子どもにサッカーを習わせることに抵抗を感じる保護者もいるという。
鈴木さんは「自分よりも下の世代の子どもたちに、気兼ねなくサッカーを楽しんでもらえる環境を作りたい」と意気込んでいた。
同会では養生した芝生を植えられるグラウンドを求め、現在交渉を重ねているという。問い合わせは【携帯電話】090・9320・6790(会田さん)へ。
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