座間署 タクシー運転手に感謝状 会話から詐欺を察知
座間警察署(倉持英彰署長)が7月4日、振り込め詐欺を未然に防いだとして、相模中央交通(株)(大和市)に勤務するタクシー運転手・樋口俊典さん(60歳)に感謝状を贈呈した。
被害のおそれがあったのは6月26日。樋口さんの運転するタクシーに70代の女性が乗車した。会話のなかで樋口さんは、女性が息子を名乗る男からの「電車に鞄を忘れてお金がすぐ必要だ」という電話を受けて200万円を用意したこと、現金を相武台前駅から代々木上原駅まで届けるよう依頼されたことを聞いた。「すぐに振り込め詐欺だと思った」と樋口さん。駅に向かう途中で警察官を見つけるとすぐに事情を説明。警察官が女性を説得し、実の息子に電話をかけたことで被害を防いだ。
樋口さんは同社に勤務して13年になるが、今回の様なケースは初めての経験。乗客のプライバシーにどこまで踏み込むか葛藤もあったというが、「被害を防げて嬉しい」と喜んだ。また、「今後も『おかしい』と思うケースがあったら交番に伝えるなどして対応したい」と話していた。
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