市庁舎横で月2回開かれる「ざま市民朝市」が10周年を迎えた。売買だけでなく、生産者と消費者の交流の場としても親しまれている。
閉庁日の日曜、午前7時。普段はガランとしている休日の市役所横ふれあい広場に、続々と人が集まってくる。手に買い物袋を下げた人々の目当ては、生産者が直売する地場産品。連なった販売ブースには採れたてのナスやキュウリ、座間産味噌、ソーセージや鉢植えが並んでいる。
今や恒例のイベントとして定着した朝市が初めて開催されたのは、2005年6月。全国的に「地産地消」へのニーズが高まる中、市から生産者に「地元産の野菜や特産品をアピールする場として、朝市を開いてほしい」との依頼があり、地元農家らが「ざま市民朝市生産者連絡会」を設立した。
初回の6月26日の朝には市民ら200人が開始を待ちわび、列をなした。設営も手作りで、トラックの荷台をそのまま商品棚にする者もいた。山積みの野菜は30分ほどで完売した。
同連絡会の加藤武会長(=関連・人物風土記)は、朝市で買い物客の生の声を聞くことは、農家にとって大きな励みになると話す。徐々に常連客と面識が生まれ、中には旬の野菜の調理法を客に伝授する者もある。「お客さんは年々増えていて、皆楽しみにしてくれている。ずっとそれに応えられるようにするのが私たちの役目」と語った。
ざま市民朝市は毎月第2第4日曜日、午前7時から。雨天時は市役所1階アトリウムで開催し、完売次第終了する。買い物袋は各自持参。問合せは市農政課【電話】046・252・7601へ。
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