座間市を含む3市1町1村を管轄する厚木保健福祉事務所管内で、発熱や咳など風邪に似た症状を引き起こすRSウイルス感染症が、例年より早いペースで流行の兆しを見せている。免疫力が低い乳幼児や高齢者が罹患すると重症化するケースもあることから、同事務所では注意を呼びかけている。
RSウイルスは、咳やくしゃみといった飛沫、感染者との接触によってうつる。典型的なケースとして、4〜6日間の潜伏期間を経て、発熱や鼻炎などの症状が数日続く。多くは軽傷で済むものの、乳幼児や高齢者は気管支炎や肺炎などを引き起こし、重症化すると死亡する場合もある。
同事務所管内では第41週(10月5日〜11日)に、定点小児医療機関あたりの患者報告数が2・91人になり、42週(12日〜18日)には3・91人に増加。過去5年の平均値と比較すると3倍〜4倍の数値となっている。43週(19日〜25日)は3人と若干落ち着いたものの、例年12月にピークを迎えることから、同事務所では今後も増加傾向が続くと分析している。
同事務所では、手洗いやうがいなど予防を呼びかけるとともに、「風邪に症状が似ていることから、大人が気付かずに感染していることもあります。感染の疑いがある場合は、マスクを着用して欲しい」と話している。
ノロ警報も発令
同事務所は2日、冬季にかけて流行し、下痢や嘔吐を引き起こすノロウイルス食中毒警報情報を発令した。
警報は、ノロウイルスの発生と関わりがあるとされる感染性胃腸炎の患者数増加を受けたもの。発令期間は来年3月31日まで。予防法は、外出やトイレ後、調理・食事前の手洗い、まな板の洗浄や消毒など。
問い合わせは同事務所【電話】046・224・1111へ。
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