端午の節句を祝う催しとして江戸時代後期に始まったとされ、200年以上の歴史を有する座間の大凧。現在のように市全体の行事ではなく、市内各所で揚げられていた時代の末期の写真が、市役所1階市民サロンで展示されている。今月25日(月)まで(土・日のぞく)。
市大凧保存会によると、座間の大凧はもともと市内西部の田畑で地域ごとに行われていた。戦後、担ぎ手の若者が都会で働くようになり、都市化も進むと、次第に衰退したという。伝統を存続させるため、地元青年団やJAなどが1965年から協力して開くようになり、75年からは保存会が主催するようになった。
担ぎ手の姿も
写真は、アマチュアカメラマンとして活動していた小野喜代治さん(当時/横浜市)が1961年に写し、その後保存会に寄贈されたもの。祭り50周年を記念し、展示されることになった。
撮影場所は、現在の座間警察署からピアゴ座間店周辺の田んぼ。大凧「青雲」が飛翔するまでの様子や、カラフルな法被や赤色の手甲を身に付けた担ぎ手が凧を修理する姿など12枚が並べられている。
時間は午前8時30分〜午後5時15分(25日は3時終了)。保存会は「凧揚げの雰囲気だけではなく、自然風景や見物に訪れた子どもたちの豊かな表情も見事に捉えている。半世紀ぶりに蘇った、『青雲』をぜひ楽しんでください」と呼びかけている。問い合わせは市商工観光課【電話】046・252・7604。
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