世界各地の技能者が競う「第41回技能五輪国際大会」が10月4日から9日までイギリスのロンドンで開かれ、日産自動車(株)座間事業所から日本代表として出場した三品英則さん(23歳)と川辺祐也さん(22歳)のチームが、メカトロニクス部門で優勝に輝いた。
若い技能功労者の祭典と呼ばれ、2年ごとに開催されている同大会。三品さんと川辺さんは、昨年に神奈川で行われた「技能五輪全国大会」で優勝し、国際大会への出場権を得ていた。
メカトロニクスとは、機械・電子・情報工学から成り、工場の生産自動化を支える分野。技術者は、工場の製造プラントの設計・プログラミング・運転・保守などに携わる。32チームが出場したメカトロニクス部門は、実際の生産現場を想定して行われ、装置の設計、組み立て、プログラミング、調整能力などを競う。幅広い分野の知識が必要とされるとともに、ペアで出場するため、2人のチームワークも重要となる。
6つの課題を4日間かけてこなす同部門。10カ月ほど前から大会に備えて訓練をしてきた三品・川辺チームは安定した実力を発揮。2位のブラジルを2点上回る559点を得て1位になった。
三品さんは優勝の瞬間を「嬉しかったし、ホッとしました」と振り返った。訓練のため同社の九州工場から座間事業所へ来ている川辺さんは「地元九州で応援してくれていた人たちに恩返しができました」と喜んでいた。また、同事業所の早川恵介工長は「技能五輪で培った技術を、職場でも発揮できるよう頑張ってほしい」と、2人の更なる成長を期待していた。
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