3月3日のひな祭りが近づくなか、新田宿に住む池上千恵子さん(63歳)が自作のつるし雛を家の一室に飾り付け、家族や友人の目を楽しませている。高価な古布ではなく、「古くなった身近なものを使う」が創作のコンセプトで、「生まれ変わった姿を見て喜んでもらえると嬉しい」と話している。
池上さんがつるし雛を作り始めたのは7年ほど前。市内の教室に1年間通い、それからは自己流で創作を続けている。材料は、古くて着られなくなった着物や反物など。知人から素材を提供してもらうことも多く、「タンスのなかに埋もれてしまうなら、生まれ変わって多くの人に見て欲しくて」と笑顔で話す。
毎年2月から作品を部屋に飾り始める。糸につるされている飾りは、「悪いことが去る」という意味での「猿」、「食に困らないように」との願いを込めた「米俵」、「悪い虫がつかないように」という唐辛子など様々。その他にも、「女の子らしさ」を願う鏡や櫛(くし)、座間の花「ひまわり」の飾りも結んでいる。
今年は、3月上旬まで飾る予定だという。
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