選択式給食の試行導入が予定されている市立東中学校で6日、導入説明会が開かれ、同校生徒の保護者80人が参加した。保護者らは担当者からシステムについての説明を受けたのち、提供予定の給食と同様のデリバリー弁当を試食。市が行ったアンケートには「おいしかった」「ご飯の量を選べると嬉しい」といった意見が寄せられた。
選択式給食は、希望者のみが民間事業者によるデリバリー弁当を注文できる仕組み。事前に配布される献立をもとに1食単位での申し込みが可能で、家庭負担の「食材費」は1食あたり270円。前々月の申し込みと振込での先払いが条件となる。
高栄養価の昼食を
07年に給食導入等に関する陳情が市議会で出されて以来、市は給食の導入方法について検討してきた。校内に調理室を設ける「自校調理式」は、導入費が約21億円と高額なことなどから2011年に断念。導入費が約1億円程度に抑えられ、維持運営費も安価で済むという選択式が採用された。
献立は、市専任の栄養士が考案。食材の選定も栄養士が行い、委託をうけた(株)山路フードシステム(大和市)が調理と配送を行う仕組み。市はそのメリットを「育ち盛りの中学生に栄養バランスがとれた、安心安全な食事を安価で提供できる」と説明。「前々月の注文や、振り込みでの入金についての改善要望もあったが、味やメニューについては概ね好意的な意見だった」と手ごたえを話した。
これまで市は、牛乳のみを全生徒に配布する「ミルク給食」を採用。食事は家庭弁当か、校内で販売される仕出し弁当かを各家庭に委ねてきた。ミルク給食は継続し、仕出し弁当の販売は廃止されるという。
13日には同じく試行導入が予定される市立栗原中で、21日には市役所でも説明会が開催される(ともに試行導入予定校の保護者対象)。
9月からの試行導入の結果を見て、全市立中に本格導入する予定だという。
座間版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|