ひばりが丘2丁目自治会(伊藤政裕会長)が8月30日に自治会館の竣工式を行い、遠藤三紀夫座間市長をはじめ市議会議員や自治会役員ら34人が出席した。町内の空家を同会が買い取ったのが今年4月。約4カ月のリフォームを経ての開館となった。
「長年の悲願かなった」
456世帯が加盟する、市内でも比較的大規模とされる同自治会。これまでは特定の拠点を持てず、25年間にわたり個人宅の一室を間借りする形で会議や役員会などを開催する状態が続いていた。
「長年ご厚意に甘えてしまい、このままではいけないと思った」。伊藤会長らは開設費用の足しにしようと7年前、アルミ缶の回収活動を開始。週に1回、集積所などを巡回し、地道に資金を集めた。活動は徐々に地域に浸透し、家庭や商店などから毎回軽トラック1杯程度のアルミ缶が集まるように。経費を除くと年間で数万円ほどの収入になったという。
加えて、地域住民や近隣商店からは多くの寄付が集まり、リフォームを手掛けた町内の工務店からもシステムキッチン一式が贈られた。完成した自治会館の玄関付近には、寄付を行った住人たちの名がところ狭しと貼り出され、来場者を迎えた。式典では挨拶や祝辞に加え、自宅の一室を無償で貸与し続けた住民などに、感謝状が贈呈された。
伊藤会長は「長年にわたる、地域の方のご理解や多くの方のご協力を得て、ようやく念願をかなえられました。地域の輪をつなぐ交流の場として大切に活用していきたい」と感慨深げに話していた。
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