認可外保育園として児童81人が在園する「麦っ子畑保育園」(大島貴美子園長/南栗原)が、国の制度改正に伴い、2017年度中の認可化を目指している。移行にあたり、耐震基準を満たす園舎を建設する必要があり、同園ではインターネットで賛同者による出資を募っている。
国では、2015年度に始まった子ども子育て支援新制度に基づき、待機児童解消などに力を入れている。その一環として、認可を目指す施設の支援に取り組んでおり、改修費や運営費を一定期間補助している。
園舎建設費に
同園は1977年に創立された。素足での外遊びや無・低農薬の野菜中心の食事など「自然流育児」を方針に掲げている。2014年度までは認定保育施設として県と市から助成を受けていたものの、国の制度改正を受けて、この補助金が廃止となった。2015年度からは、国・県・市による認可化移行補助金を活用して運営している。
「認可園を目指すか、移行せずに助成金なしで運営するか何度も話し合いました」と振り返る大島園長。認可外のまま助成金を受けず、園で負担することや保育料値上げも検討したが、どちらも保育士や保護者への影響が大きいと判断し、認可化を決意しという。
移行への大きなハードルが、園舎建設費用。これまでに、必要資金9180万円のうち8600万円以上を確保してきたという。356万円について、ネットで出資者を募る「クラウドファンディング」を活用。専用サイト(https://readyfor.jp/projects/mugi7087)で6月下旬から受付し、9月6日時点で297万5000円が集まっている。子どもを預けていたという親や、同園の教育方針に共感したという人から支援が寄せられており、大島園長は「多くの皆様からご支援いただき、本当にありがたいです」と話す。
期限の9月28日(水)午後11時までに目標額が集まれば、プロジェクト成立となる。詳細は同園【電話】046・255・7087。
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