座間市からほど近い相模原市南区新戸に拠点を置く女子サッカーチーム「ノジマステラ神奈川相模原」が、10月8日に行われた試合で、なでしこリーグ2部優勝と来季の1部昇格を決めた。チーム設立の2012年から所属し、今季は背番号10をつけて活躍したのが栗原小出身の吉見夏稀選手(23)だ。「なでしこリーグ(現在のなでしこ1部)昇格をめざしてきました。5年かかりましたが、大きな目標を達成できて嬉しいです」と喜んでいる。
ノジマステラは、相模原を発祥とする家電専門店(株)ノジマの女子サッカー部として発足。1年目に県女子サッカーリーグ3部で優勝すると、2年目はチャレンジリーグに昇格して4位、3年目は3位と順位を上げていった。3部制に移行した昨年は2部2位となり入れ替え戦に挑んだが、一歩及ばず昇格を逃す。今シーズンは14勝4分けで優勝し、1部自動昇格を決めた。
重圧を成長に変え
吉見選手は兄や友達の影響で、4歳からサッカーを始めた。小学生の頃は栗小などで活動する「A・C・ ROSSO(ロッソ)」でプレーし、卒業後は養成機関「JFAアカデミー福島」へ。2012年、東日本大震災によってアカデミーを離れ将来の道を模索するなかで、ノジマステラのセレクションに参加、18歳で入団した。
ポジションは、中盤の要となるボランチ。ロングパスによるサイドチェンジを武器に、ゲームを組み立てる。今シーズンは、サッカー選手にとって特別な背番号と言える「10番」を託された。周囲の期待を背負い、プレッシャーもあったという。「仲間を引っ張るようなタイプではないです」と話すが、悲願達成のため、重圧を成長に繋げてきた。
昇格をかけた8日のセレッソ大阪堺レディースとの大一番では、1点ビハインドで迎えたハーフタイムに、「悔しい想いはしたくない。今日こそ決めよう」とメンバーを鼓舞。勝負の後半に向け、チームを勢いづけた。
「これからが勝負」
菅野将晃監督は5シーズンかけての1部優勝を掲げている。「全ての面でレベルアップを図っていきたい」と吉見選手。サポーターに対しては「ここからが勝負。これからも一緒に戦ってください」と呼びかけた。
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