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医療レポート【2】 「漢方内科」について 取材協力/石田和之医師
団塊の世代が75歳を超えて後期高齢者となり、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上に達する2025年問題などに備え、「未病の改善」は大きな注目を集めている。
そこで今回は未病に詳しい座間総合病院の漢方内科医・石田和之医師に話を聞いた。
――「未病」とは
「すっきりとしない、体がだるいなど、不快な症状があるにもかかわらず、西洋医学の検査では明らかな異常が見つからない状態を漢方医学では『未病』といいます。未病は体が発する一種の警告反応のことを指します。中国の古い医学書に『聖人は已病(既病)を治さず未病を治す』という記述があるのですが、名医は症状が出てしまってから病気を治すのではなく、まだ病気としての症状がはっきりとは出ていない段階で病気にならないように治療するものという意味で記されています。東洋医学では古くから、未病の治療が重要と考えられています」
――漢方内科の役割は
「未病などの西洋医学では解決できない問題がおきた時に、『頼みの綱』となるのが漢方内科です。漢方は伝統的総合診療科として、さまざまな症状・疾患に対応しています。同じ症状であっても、年齢や性別、体質など、その人に合った漢方薬を選び、治療にあたります」
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