座間市教育委員会はこのほど、江戸幕府の公的文書を読み解き民衆の生活に迫った『大矢家文書(おおやけもんじょ)I 近世栗原村の御用留(ごようどめ)』を発行した。
市の重要文化財に指定されている『大矢家文書』から、名主が幕府の公的文書を書き写した「御用留」をまとめたもの。年貢厳守の御触れや大筒鉄砲訓練について、盗賊捕縛訴願を受けての参会呼びかけなど様々な資料を読み解くことができる。当時の村がいかに負担を強いられていたか、当時の人々の生活が垣間見える記述も多く残されている。
市生涯学習課担当者は「江戸中期の座間市域や栗原村の様子を知るうえで欠かせない資料集です」と話している。
座間むかしむかし最新刊も
同時に市教委は、座間の歴史や風土を紹介する冊子『座間むかしむかし第39集』を発行した。地元に詳しい人が執筆にあたるもので、今回は座間市文化財調査員の鈴木徹雄さん、鈴木義範さんが執筆。内容は2章仕立てで、座間1丁目周辺の人々の伊勢神宮参拝についてまとめた「座間地区の人々と伊勢参宮」、1707年の富士山噴火とその1カ月前に起こった宝永地震にふれた「富士山宝永噴火」から成る。
市役所などで販売。問合せは市生涯学習課【電話】046・252・8431。
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