座間市の友好都市・福島県須賀川市で11月9日、伝統行事「松明あかし」が行われ、座間市から「座間あかまつ会」(濱野真一会長)が今年も参加し、友好の松明を掲げた=写真(提供)。
2012年に発足した同会。当初は東日本大震災により「松明あかし」の開催が危ぶまれていたために、同会がその復興ののろしとして座間から松明を送ることに意義を感じ、また須賀川の現地に赴くことにより風評被害を払拭することを主眼にしていた。その後、両市の友好交流都市協定が結ばれたことにより、友好の証へと趣が変化していった。
座間産の大松明は竹などを使い高さ8mほどの骨組みを組み、茅などを詰め込み制作する。この大松明を作りながら同会は「被災した須賀川の方々の心の強さ」を感じたという。風評被害払拭のために県外から積極的に人を招き入れたり、逆に県外へ足を運んでいる姿には心を打たれ、「我々のほうが勇気づけられる思い」だった。
この制作には多くのメンバーが携わった。制作は9月から10月にかけて。ちょうど台風が来る季節で、悪天候の中での作業を強いられることも多々あった。「文句を言わずに黙々と工程をこなしていく様には深い友情を感じることができました」と濱野会長。
そして「両市の関係者とともに地域に生活する一市民として被災を他人事にすることなく、少しでも共有できたことが、復興を起点とした友情が築けた事業になったのではないでしょうか」と話す。同祭への参加は今年で最後。今後はまた形を変えて更なる友好の灯となる展開を模索していきたいという。
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