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愛川町 「安寧」を願い 新春町長インタビュー

政治

公開:2024年1月5日

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思いを記した書を手にする小野澤町長
思いを記した書を手にする小野澤町長

 2024年の幕開けにあたり、本紙では小野澤豊愛川町長に新春インタビューを行った。地域経済支援策や子育て、高齢者福祉についての取り組みなどを語った。

(聞き手/本紙編集長 勝浦勝)

 ――昨年を振り返って印象深かった出来事をお聞かせください。

 「昨年は新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことにより、様々な制限が解除され、中止を余儀なくされていた『つつじまつり』や『勤労祭野外フェスティバル』をはじめ、『ふるさとまつり』や『宮ヶ瀬ダムナイト放流』なども順次開催することができました。お越しいただいた皆さんの笑顔を拝見して、ようやくコロナ禍のトンネルから抜け出せたと実感しているところです」

 ――町民の生活を支える施策を行いました。

 「不透明な国際情勢を背景とした原材料価格の上昇に加え、円安の影響などにより、日常生活に必要なエネルギーや食料品等の価格高騰が、町民皆さんの生活や営みに大きな影響を及ぼしています。こうしたことを踏まえ、町では、様々な物価高騰等対策事業に取り組み、特に、令和2年度から数次にわたって地域振興券『いのちと暮らしを守る、あいかわ元気券』を全町民に配布し、町民生活や地域経済を後押ししてきました。また、非課税世帯をはじめ、在宅介護や子育て世帯への支援金給付事業のほか、保健・医療・福祉関係施設や畜産事業者、さらには、町の公共交通を支える交通事業者への支援など、適時適切な各種の事業に取り組んでまいりました。今年もエネルギー価格の高騰が続いていることから、その緊急対策として、2月からは一世帯1万円の支援金を全世帯に給付してまいります」

 ――人口減少について対策などお聞かせください。

 「子どもを社会の真ん中にとらえた様々な取組みを進めてきており、子育て支援に必要な育児用品を購入できる助成券の交付事業をはじめ、妊娠から出生までの伴走型相談支援や出産準備金・子育て応援金としてそれぞれ5万円の給付を行っています。また、『新婚生活支援事業』の助成金を60万円に拡大するとともに、小児医療費助成制度を18歳まで拡大するなど、妊娠期から子育て期の切れ目のない支援の充実を図っております。こうした様々な取組みにより、近年では転入が転出を大きく上回り、社会増は上昇傾向となっています」

 ――教育の分野でも様々な事業を行いました。

 「これまでの普通教室に加え、小中学校の特別教室にもエアコンが設置できましたし、小中学校給食の食材費高騰分については公費負担としているところであります。また、小学校への入学準備金として、児童一人当たり1万円の給付を行うなど、教育環境の充実と保護者負担の軽減に努めてきたところであります。今後も児童生徒が健全に学び育つことのできる環境整備に全力で取り組んでまいります」

 ――買い物代行など高齢者支援にも取り組んでいますね。

 「令和7年には団塊の世代の全ての皆さんが75歳を迎えますので、高齢者福祉施策を更に充実していきたいと考えています。新年度からは帯状ほうしんのワクチン接種に対し助成をしてまいりますし、外出や買い物への支援を望む声が多く寄せられていますので、ボランティア団体や町内社会福祉法人、さらには、あいちゃんサービスセンターなどと協議を重ね、早い時期に本町にふさわしいより良い手立てを講じてまいります。また、今後の高齢者人口の増加を見据え、役場の高齢者窓口を、ゆとりのあるふれあいと癒しを感じられるようなオフィスに改修していきたいと考えています」

 ――防災の分野での取り組みを教えてください。

 「防災機能の強化を図るため、避難所の備蓄品については計画的に整備を進めています。また、昨年は災害時に炊き出し用に利用できる『かまどベンチ』を内陸工業団地の2号公園に整備したほか、公共施設にあるAEDを24時間使用できるよう屋外に移設したところであります。今年も、町民の皆さんの命を守るために、防災対策に万全を期し、災害時の適切な対応に努めてまいります」

 ――半原水源地跡地の利活用で現在の進捗はいかがですか。

 「昨年7月から造成工事、埋め戻し作業に入り、順調に進んでおりますが、広大な面積がありますので、完了は来年の3月ぐらいまでを見込んでおります。コロナによって、人の流れや社会の動きが変わりましたので、この造成期間中に、現行の基本計画をさらに精査し、より良い施設の形ができるよう全力で取り組んでまいります」

 ――24年度の重点施策を教えてください。

 「現在、予算編成の大詰めを迎えていますが、『安心して子育てと教育ができるまちづくり』『だれもが笑顔で健やかに暮らせるまちづくり』『次代を見据えた持続可能なまちづくり』『安全・安心に住み続けられるまちづくり』を柱として、町民の皆さんの笑顔と元気につながるような、予算をつくり上げていきたいと考えています。また、役場の組織機構では、時代の要請に応え、現在の総務部を分割し、新たに財務部を設置するとともに、デジタル推進課を新設するなど、誰一人取り残さない、共に生きる『共生のまち愛川』の実現に向けて、引き続き情熱を持って取り組んでまいります」

 ――町民へのメッセージをお願いします。

 「地球上から争い事がなくなるよう、世の『安寧』を願いつつ、本年が皆様にとって、健康で穏やかな年となりますよう、心からご祈念申し上げます。今年も変わらぬご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます」

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