藤沢市は先月28日、将来的な市内人口のピークを上方修正し、2035年に約45万4千人に到達するとする推計を発表した。これまでの予測よりもピークを迎えるのが5年遅く、約1万人増加した。全国的に人口減が加速するなか、ファミリー世帯を中心に転入超過が続いており、「選ばれる街」としての人気ぶりがうかがえる結果となった。
20年に実施された国勢調査結果に基づいて推計した。15年の前回は、30年の約44万4千人を境に人口が減少に転じると予測していたが、実績人口と比較して19年以降の増加率が高く、ピーク後の減少幅もやや緩やかになった。
年齢別の区分では、65歳以上の高齢者が20年の24・8%から年々増加。30年には27・2%、40年33・0%、50年36・3%で「3人に1人以上」が高齢者になると見込む。
0〜14歳の年少人口は今後緩やかに減少傾向で推移。15〜64歳の生産年齢人口は25年をピークに減少に転じ、高齢者人口は増加傾向が継続する見込みとした。
地区別の人口推計では、全市の高齢化率が30
%を超える40年に4地区で市の高齢化率33%を上回ると予測。片瀬(43・6%)、湘南大庭(42・7%)、善行(41・6%)、御所見(39・6%)と続いた。一般世帯数は45年の約20万9千世帯をピークに減少傾向に転じるとした。
人口推計を上方修正したことについて、鈴木恒夫市長は先月28日の定例記者会見で「ファミリー世帯の転入が増えており、自然や教育、子育て、交通の利便性などさまざまな面で暮らしやすいと評価をいただけている」と説明。将来的な人口構造の変化も視野に「人口減少を遅らせる努力を続けていくことが肝要だ」と述べた。
市の人口は21年7月に44万人を突破。当初の推計を4年前倒しで到達し、市がピークの後ずれや人口が上乗せされるとの見方を示していた。
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