鎌倉市景観重要建築物にも指定されている旧村上邸(西御門)の保存・活用に関する取り組みがこのほど、第17回土地活用モデル大賞(一般社団法人都市みらい推進機構主催、国土交通省後援)の都市みらい推進機構理事長賞を受賞した。
同賞は土地の有効活用や適切な維持管理に取り組む模範的な事例を募集し、表彰しているもの。
旧村上邸は木造2階建て、延べ床面積約380平方メートルの和風建築で、能舞台や茶室なども備える。所有者だった村上忠助氏の妻・梅子さんの遺志を受けて、2016年に建物と土地が鎌倉市に寄付された。
市は耐震補強などを施したうえで、建物を活用する民間事業者を公募。空き家再生などを手掛ける(株)エンジョイワークス(市内由比ガ浜、福田和則代表取締役)が実施主体に選定され、市と定期賃貸借契約を締結した。
再生の過程では、運営で発生する利益に応じた配当金が受け取れる投資型クラウドファンディングも実施するなど、市民参加型、公民連携の取り組みが評価を受けた。
昨年6月から「鎌倉みらいラボ」としての活用が始まり、企業研修のほか撮影や配信の会場として約80件、のべ1400人の利用があったほか、地域住民の教室等には無償で貸し出されている。
福田代表は「住民、行政、企業が協力して企画、設計、施工、資金調達や運営に至るまで進めており、その在り方を評価いただいたことは大変うれしい」と話した。
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