発足1周年を迎えた座間SC相模が丘防犯パトロール隊の会長 山下 正善さん 相模が丘在住 79歳
気負わず地域を守る
○…「地域に貢献できることはないだろうか」という声から始まった活動。4月で1周年を迎えた。昨年、市シルバー人材センターの会員やOBを始めとする、相模が丘在住の有志27人が集まり隊を結成。子どもたちの通学路の見守りや、夕方や夜にかけてパトロールなどを行う。「地域をすみずみまで歩くことで、まちの発見や人とのつながりも出来る。パトロール隊のベストを着ているだけで、挨拶もしやすくなった」と嬉しそうに語る。
○…佐賀県出身。転職で相模が丘に移り住み、50年近く経つ。「当時は家の周りには何もなく、電気も水道もなかった。発電機での小さな灯りだけが頼りだった」と懐かしそうに振り返る。会社勤めをしていたときは、家と会社の往復の毎日。同じ道を通り駅まで行き、同じ道で帰る。地域と関わることはあまりなかった。仕事という会社への貢献を、現在は地域へ向けている。「人が歩いているだけで犯罪を防ぐ効果は期待できる。気負わず、自然に活動できれば」と希望を抱く。
○…趣味は体を動かすこと。学生時代はラグビー、会社勤めの頃もバレーボールを20年近く続けた。今は昔の仕事仲間とのゴルフ、街道や史跡めぐりが楽しみのひとつだ。「スポーツや趣味を通じて、仲間が出来る。それが魅力」と話す。
○…長崎の原爆を佐賀県の学校グラウンドで目にした。「一瞬空がピカッと光った。原子雲も目に焼きついている。あの時代に比べると平和な世の中になった」と神妙な面持ちで話す。戦後は日本の復興を支え、激動の時代を過ごしてきた。ただ、平和な時代とは言え、防犯パトロールをする中で気づくことは多い。自転車の無灯火や街灯が切れているなど、小さな声かけが重要だという。「朝の子どもたちの挨拶からは元気をもらう。それだけで1日が明るくなる」と微笑む。地域とのつながりは平和への第一歩。気軽に声を掛け合う街にしたいと思う毎日だ。
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