座間市公民館の19代目の館長を務める 有山 勝晴さん 入谷在住 54歳
穏やかに見守る
○…今年で館長になり2年目を迎える。市内で生まれ育ち、子どもの頃に公民館の映画会へ来たことをつい昨日のことのように覚えている。「ヤマトタケルノミコトとか、ゴジラの映画をみたよ」と懐かしそう。今は館長として職員をまとめ、利用する人が楽しめるようにさまざまな講座を企画する。「公民館の前身は、みんなでお茶を飲みながら交流する場所」と、その役割を大切にしている。
○…公民館が設立され58年目。115のサークルが活動し、1年間で10万人以上が来館する。30年以上活動を続ける保育ボランティアには「頭が下がる」という。利用者には顔見知りも多く、子どもから大人までが楽しめるように活動を支援する。担当する親子対象の「ふれあい自然科学クラブ」では、自然や科学の「当たり前じゃない部分に気づいて欲しい」とプログラムを練る。体験を通して自身も学ぶことが多いという。今年は動物園に行って普段は見えない裏側を探検する。また、参加した子どもの感想を冊子にまとめるなど「見えないところで仕事をして、すごく早い」と職員からは評判だ。
○…代々続く家系の長男として家を守る。公民館がある場所は以前、家の所有する田んぼだった。「なんだか不思議な感じ」と微笑む。「昔から続く家の長男の使命」と消防団や街並み保存会に所属し地域に携わる。休みの日には、健康のためにと友人と山歩きを楽しんでいる。県内の山や高尾山へ行き「下山した後の最初の一杯がおいしい」とお酒も気分転換のひとつ。登山のために家では筋トレを始めた。また最近は、妻と東京スカイツリーに登り、虹が見えたことに感動したそう。
○…生活する中での悩みから講座の内容を決めたりと、市民の声を重要視する。また「講座の中で学んだものを周りの人にも広めて、仲間作りをしてほしい」と公民館から始まる地域のつながりや、活動の発展を願っている。
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