座間警察署管内における昨年(平成22年)1年間の振り込め詐欺被害額が前年比で約3・5倍となった。その多くが11月以降に発生しており、座間署では警戒を強めている。
座間警察署(吉武秀幸署長)によると、昨年1月から12月までの市内での振り込め詐欺発生件数は16件で、被害総額は4335万円。前年(平成21年)の14件、1239万円と比較すると、発生件数が2件増、被害額は約3・5倍となった。
さらに被害の内訳を見てみると、前年の14件はオレオレ詐欺8件、架空請求2件、融資保証詐欺4件だったのに対し、昨年の16件はすべてオレオレ詐欺。手口のほとんどが、事前に電話番号が変わったという連絡があり、その後「株の失敗」「男女間のトラブル」などの理由をつけて現金を要求してくるものだという。16件のうち11件が11月以降に同様の手口で発生しており、座間署では「こういった電話があった場合、座間署に相談するか、変更前(元)の連絡先に確認してほしい」と呼びかけている。
戸別訪問も実施
県警では昨年5月から警備会社に委託し、60人を振り込め詐欺対策要員として配置。1〜3ヶ月ごとに県内各署を回っている。
座間署には1月6日から2月末まで6人の警備会社スタッフが割り当てられており、週ごとに金融機関ATMでの声かけと戸別訪問を実施している。
戸別訪問では1日およそ150軒を2人1組で回るというスタッフたち。不在時には啓発チラシを投函している。
昨年5月から大和市や横浜市瀬谷区でも声かけを行ってきたというスタッフは「ご在宅の場合はしっかりと話を聞いて頂けることがほとんどだが、不在も多い。市民の方々には、万が一に備えて日ごろから家族と連絡を取るなどを心がけてほしい」と話している。
座間版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|