座間市は12月26日に開かれた「キャンプ座間に関する協議会」で、返還が予定されている土地について、病院誘致などを盛り込んだ従来の構想案に、市消防本部の建設を追加することが可能かどうかを国に打診した。国からは「見直し案を提示して欲しい」との回答があり、市では計画の見直しを検討する考えだ。
キャンプ座間の返還予定地は、市民体育館の南側に位置する土地で、広さは約5・4ヘクタール。市は跡地の利用構想を2010年に策定しており、スポーツと健康の森」をコンセプトに病院、公園、陸上自衛隊家族宿舎などの建設を計画していた。
市消防本部は、主要地方道町田厚木線を挟んで、返還予定地の反対側に位置している。1970年に建設されており、現在は老朽化が進んでいるため、市では2015年度までの建て替えを計画していた。計画では本部敷地内での新設を予定しているものの、土地が狭く傾斜していたり、建て替えに伴う通常業務への影響などが懸念されている。
返還予定地で庁舎の建設を進めた場合、建て替え時に通常業務がスムーズに行えること、構想に含まれる病院との連携が図りやすいなどのメリットがある。
関連団体との報告・協議へ
市は、26日の協議を受けて翌27日に、市議会や自治会、各種団体の市民で構成される任意団体「市基地返還促進等市民連絡協議会」に内容を報告した。今後は、市の付属機関である「市基地返還促進委員会」への報告などを経て、見直しを検討するという。
返還に向けては、日本政府と米国の間で条件の協議が行われる。まだ、時期は決まっていない。
問い合わせは市特定政策推進室【電話】046・252・8307まで。
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