座間市は2月18日に開いた記者会見で、市内の鈴野俊夫さん宅(栗原1756の3)にある「椿(=ヤブツバキ)」を、天然記念物として市重要文化財に指定したと発表した。
文化財の指定を受けた椿は、鈴野さんの先祖が今の土地に移り住んだ時に、昔の居住地から移植したものと伝えられている。先祖の過去帳の記録から、推定樹齢330年あまりと推測されている。大きさは高さ約8・5m、枝張りの直径が東西と南北それぞれ12mほど。幹回りは2mと太く、直径は64cm。
鈴野さんによると、推定樹齢330年ながら保存状態が良いのが特徴。椿の北側と西側には雑木林や竹藪があり、南側と東側は家が建てられている。このため風を防ぐことができ、良い保存状態を維持できているという。また消毒や剪定で、丁寧に手入れしている。
文化財指定について鈴野さんは「あたり前の様に立っていた椿。これほど歴史あるものとは驚きました。これまで以上にしっかり手入れします」と話す。
例年は2月下旬から紅色の花が咲き始めるが、今年は寒い日が続き開花が遅れている。3月10日前後から咲き始める見込み。
市の重要文化財は、市教育委員会が指定する。文化財の所有者や管理者が市教委に申請したのち、事務局が調査を実施。文化財保護委員会の審議と答申、市教委への上申を経て、これが認められれば市文化財として指定される。
市指定重要文化財には、今回指定された椿を含め、古文書や石造物などの美術工芸、史跡、天然記念物、民俗芸能など36件が登録されている。また、星谷寺境内の梵鐘(ぼんしょう)は国の重要文化財に指定されている。
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