座間市がキャンプ座間の返還予定地で病院誘致を進めていることに関連して、県の保健医療計画の改定内容が3月29日に発表され、座間市を含む県央2次保健医療圏の病床数が、改訂前の「過剰」から「不足」に変更された。課題だった病床数の確保が可能になったことで、病院誘致に向けて前進した。
市内の現在の救急病院は、相模台病院と相武台病院で、7年前と比較すると3病院少なくなっている。2011年の統計によると、市民の市外への救急搬送率が約74・5%に上っているという。こうした現状を受けて座間市は、返還が予定されているキャンプ座間の土地(約5・4ヘクタール)の利用構想に、病院誘致を盛り込んでいる(左記)。
誘致に向けて大きな課題だったのが、病床数の確保。改定前の計画では、座間市や海老名市など5市1町1村で構成される県央2次保健医療圏の病床数が過剰とされており、新たに病院を建設して病床数を増やすことができなかった。市では今回の改定に向けて、病床数の見直しを県や国に要望していた。
改定後の計画では、県央2次保健医療圏の病床数が、基準の5252床に対して既存が5010床で、不足が242床となった。
改定について遠藤三紀夫市長は「病院誘致への大きな課題の一つを越えることができ、感謝と安堵いたしております」とコメントした。
開業は最短で2016年春
座間市では今後、民間病院を公募し、夏頃までに候補病院を決定する考え。さらに、県央2次保健医療圏における病床配分の確定、病院の設計や工事などを行い、最短で2016年春の開業を目指すとしている。
遠藤市長は「2016年春の病院開業までには、まだまだ課題がありますが、一つ一つ着実に乗り越え、実現を図りたいと考えております」と抱負を述べている。
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