愛知県扶桑町の扶桑北中学校の3年生が、6月19日に座間市を訪れ、修学旅行カリキュラムの一環として、座間の伝統文化の大凧作りに挑戦した。県外の子どもが大凧を製作するのは初。
同校の修学旅行は、「クラス全員で1つの物を作り上げる」ことを目標に掲げている。6月18日から20日にかけての修学旅行で、東京近郊の物作りできる所を、旅行会社を通じて探したところ、座間の大凧を知った。「作る工程に加えて、生徒が力を合わせて凧を揚げることが素晴らしいと思いました」と浅野友子教諭は話す。同校からの受け入れ依頼を、座間市大凧保存会(鹿野正士会長)が快諾し、今回の企画が実現した。
この日は、3年1組と3組の生徒およそ75人が、1間凧(約1・8m四方)の製作に挑戦した。凧文字は、1組が「飛翔」、3組が「軌跡」。飛翔は、1組の生徒が「未来に向けて大きく羽ばたこう」と考案した。軌跡は学級訓で「クラスの足跡を刻んでいく」との思いが込められている。
生徒たちは、骨組みと凧文字の着色を担当。保存会の会員から指導を受けながら完成させた。狭間(はざま)映里さんは「大凧作りの工程を、保存会の方々が手作業していると知って驚きました。大凧には多くの人の思いが込められていると感じました」と話した。また、石田真璃さんと村上博紀さんは「地道な作業が多く大変だと思います」「他の街の伝統文化を知ることができて良かった」と作業を振り返った。
鹿野会長は「座間の大凧のアピールになる。何より大凧が修学旅行の思い出の1ページを飾ることができて嬉しい」と喜んだ。
作業が終了した後は、相模川グラウンドに移動し、凧を掲揚した。
同校では、作った凧を持ち帰り、教室に飾る予定。また、卒業式でも展示したいと考えている。
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