神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
座間版 公開:2013年8月9日 エリアトップへ

資源物の不正持ち去り GPSで追跡、特定へ 集積所の古紙に発信機

社会

公開:2013年8月9日

  • LINE
  • hatena
ポケットサイズの機器を古紙にセットする
ポケットサイズの機器を古紙にセットする

 座間市は8月、市民から出された古紙の不正な持ち去りに対し、GPS(衛星利用測位システム)を利用した追跡調査を開始した。持ち去り行為の抑止が期待されるほか、それらの古紙を受け入れた業者特定に役立てられる。

 全国的な問題に発展している、集積所における缶や古紙などの資源物の持ち去り。座間市でも多くの被害が報告されている。ここ数年間にわたり、市民から毎年50件ほどの苦情が寄せられていたという。

 回収された資源物は通常、市から回収業者に売却されて売却金は市の財源に充てられる。資源物持ち去りによる減少額は年間で約2千万円と推計される。

 これに対抗すべく市資源対策課では、昨年から職員によるパトロールなどを実施してきた。さらに、今年4月には資源物の持ち去りを禁止する条例を施行。違反者には20万円以下の罰金を科すことができるようになった。2013年度の持ち去り対象資源物の回収状況は、昨年度の同時期と比較すると約5・9%増加しているという。

 今回の対策は、関東地方の古紙回収業者からなる「関東製紙原料直納商工組合」の協力のもと行われる。被害の目立つ古紙にGPS発信機をセットし、持ち去りルートと、その古紙の受け入れ業者を追跡、特定する。

 特定した業者に対しては、市が指導する。また、ケースに応じて古紙商品化適格事業所認定の取り消しや、同組合からの除名といった処分が下される。

同様の試み全国で広がる

 同様の試みは、2012年に名古屋市で開始されて以来、全国的な広まりを見せている。関東では今年6月に東京都西東京市などで、県内では8月に相模原市でGPSを活用した追跡調査が開始された。

 同課は「現在進めている他の防止策と併せ、不正のないリサイクル体制作りを進めたい」と話す。また、不正者に対する住民による注意は危険が伴うとして、「違反者を見かけた際には安易に近づかず、市または警察に場所と時間、車の特徴やナンバーなどをお知らせください」と市民に呼びかけている。

 問い合わせ、情報提供は同課【電話】046・252・7985へ。
 

座間版のトップニュース最新6

交通拠点設置を目指す

相武台南口

交通拠点設置を目指す

行政・地域協力し実現へ

1月31日

花壇活動続けて20年

さがみ野

花壇活動続けて20年

「孫誕生がきっかけで」

1月31日

9年ぶりの頂点目指す

9年ぶりの頂点目指す

東海大相模 春の選抜出場

1月31日

戦闘機「雷電」の部品発見

戦闘機「雷電」の部品発見

所有者から市に寄贈

1月24日

「凧」通して地域と交流

座間養護学校

「凧」通して地域と交流

座間市大凧保存会と

1月24日

3月6日オープン

市内初映画館

3月6日オープン

最新鋭の映像機器導入

1月17日

あっとほーむデスク

  • 11月8日0:00更新

  • 11月16日0:00更新

  • 4月20日0:00更新

座間版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2020年1月31日号

お問い合わせ

外部リンク