11月に座間市との友好都市締結を予定している福島県須賀川市。須賀川で420年以上続く伝統行事「松明(たいまつ)あかし」に、座間で作った大松明を掲げようと、「座間あかまつ会」(濱野真一会長)が準備を進めている。9月28日(土)には材料の茅と竹を採る。
2007年から友好都市締結を目指して交流を進めてきた両市。11月10日に須賀川で締結式が予定されている。松明あかしは、日本三大火祭りの一つに数えられる行事で、大小様々な松明が燃え盛る。大きいものは高さ10m弱、胴まわり約3mになる。今年は11月9日に開催予定。
あかまつ会は、須賀川も大きな被害を受けた東日本大震災の記憶を風化させず、支援を継続しようと2012年8月に結成された。20人ほどの市民で構成されている。昨年の松明あかしにも参加し、現地で大松明の製作に携わった。今年はより活動を発展させ、座間で松明を作ることになった。会の名前は、須賀川市の木・あかまつに由来する。
市民の支え
今年は、茅と竹の伐採から始まり、骨組み、茅の詰め込み、仕上げまで全行程を座間でこなす。作業は28日から10月下旬にかけて行う予定。11月初旬に須賀川へ陸送する。
作業実施にあたっては、地元から多くの支えがある。茅と竹の確保は、有志の地域住民と大矢修市さんがそれぞれ協力。松明に巻くゴザは、縫い付けまで含めて大矢製畳(座間)から提供される。製作場所は、龍蔵神社(南栗原)の敷地を借りることになった。陸送は(株)バンテックセントラル(広野台に営業所)が担う。
友好都市締結という記念の年に大松明を作ることについて濱野会長は、「我々の活動が、締結に華をそえることができればうれしい」と話している。また、「両市が真の友好都市になるために、市民レベルの交流が重要」だとして、「製作を通じて、市民が須賀川に関心を持ち、触れ合うきっかけになって欲しい」と期待していた。
あかまつ会は、活動に協賛してくれる人や企業を募っている。1口5千円からで、協賛者・団体は松明ののぼりに名前が載るとのこと。問い合わせは濱野会長【電話】046・254・6161へ。
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