一般社団法人日本花き生産協会が主催する「2013年度全国花き品評会洋らん部門」が11月22日に東京で開かれ、「(有)座間洋らんセンター」(栗原)の加藤春幸さん(33歳)が手掛けた「スプリングフェアリー」が、最上位の農林水産大臣賞を受賞した。加藤さんは2年連続の受賞で、同部門の連覇は史上初となる。
東京で開かれた品評会。全国から集まった206点について、花の形や色、商品性などが審査された。加藤さんは昨年も農林水産大臣賞を獲得していただけに、周囲の注目や期待を受けながらの品評会だった。2年連続受賞という快挙に、「半分はホッと一安心した気持ち。もう半分は、花が評価された嬉しさ」と喜ぶ。また、同センターには約25人のスタッフが働いており、「1人では取れなかった。スタッフみんなに支えてもらった結果です」と感謝の気持ちを話す。
スプリングフェアリーは、花びらの縁取り模様が大きな特徴。縁は紫色になっており、流通している商品では非常に珍しいタイプだという。横幅は約12cmで、大輪の部類に入る。
10年経ち花と”会話”
加藤さんが、父・春朗さん創業の同センターで働き始めたのは大学卒業後。それから、花づくりに休むことなく取り組んできた。10年が経ち、「やっと花と喋れるようになってきたかも」と手ごたえを感じている。色・はり・艶など「花の表情」を見て、些細な変化から、その状態が分かるようになってきたという。学生時代に春朗さんから言われたという、「早く花と喋れるようになれよ」に一歩一歩近づいている。
今後の目標は、世界らん展でのグランプリ受賞だ。今年2月には「アジア太平洋蘭会議・蘭展」で5位に入賞するなど、上位を狙える位置まで登ってきた。「近い将来にグランプリを取りたい」と意気込んでいる。そして、何より大事にしているのが「お客様が、笑顔になれること」。「賞をもらうことが目的ではありません。喜び、笑顔になれる花づくりをしていきたい」と話した。同センター【電話】046・251・3428。
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