日本各地で30度を超える真夏日が5月下旬から続き、熱中症による救急搬送が急増している。座間市内の搬送件数も、5月17日から6月2日までに4件と例年を大きく上回るペースとなっている。
※6月3日起稿
5月17日、入浴後の高齢者が脱水症状を起こし、救急搬送された。今月1日には、野球の試合中に中学生がめまいを覚えて搬送。翌2日には、40代の男性と女子中学生がそれぞれ熱中症を発症した。2013年6月の搬送件数は2件で、今年は月初めで既に3件となっている。搬送が相次いだ要因ついて座間市消防本部では、梅雨入り前の6月で対策意識が低かったこと、急激な気温の変化に体が順応してないことを挙げている。
屋内と湿度に注意
直射日光が当たらない「屋内」でも熱中症の危険性がある。消防本部によると、2013年は屋内での件数が37件と、屋外より7件多かった。今年も4件のうち、3件は室内で発生している。エアコンを使わずに閉め切り、高温になった部屋で発症してしまう人がいるという。
気温と合わせて、湿度にも注意が必要だという。環境省が熱中症の危険度を判断する「暑さ指数(WBGT)」は、気温・湿度・ふく射熱から算出されるが、この中で重要な指数となっているのが湿度。湿度が高い場所では汗が蒸発しにくくなり、体から熱を逃す機能が低下するためだ。同じ気温でも湿度が高い方が、熱中症になる人が多くなる。「『屋内だから大丈夫』『気温が低いから安心』と思わないことが大切。夏本番になっていなくても、十分に気を付けてください」と消防本部は呼びかけている。
「暑さ避けて水分補給を」
熱中症は、体の水分や塩分バランスが崩れることで、体温の調節機能が効かなくなり引き起こされる。主な予防法は、小まめな水分補給。喉が渇いていなくても、スポーツドリンクなどで水分・塩分を摂取する。また、暑さを避けるために、エアコンや扇風機を使って、室温が28度を超えないようにすることも大切だという。
問い合わせは消防署警備課救急係【電話】046・256・2211へ。
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