相模中学校(小西秀人校長)の合唱部の生徒らが、「千の風になって」などのヒット曲で知られるテノール歌手・秋川雅史さんと、3月28日(土)にハーモニーホール座間で開かれるコンサートツアーで共演する。本番1カ月前の先月27日には、同校で秋川さんと生徒たちの合同練習が行われた。
秋川さんはコンサートで、地元合唱団などと共演している。この取り組みは東日本大震災の発災後、合唱曲「あすという日が」を地元住民と一緒に歌いたいと始まったもの。同曲は、詩人・山本瓔子(ようこ)氏の詩に作曲家・八木澤教司(さとし)氏が曲を付けたもので、震災の時に仙台市立八軒(はちけん)中学校の生徒が避難所で歌い注目された。秋川さんも2011年に同曲をリリースし、年末のNHK紅白歌合戦では歌手の夏川りみさんと熱唱していた。
今回は、コンサートを主催する(公財)座間市スポーツ・文化振興財団を通じて市内中学校に打診があり、合唱部活動が盛んな相模中学校が出演することが決まった。当日は、1年から3年までの部員と有志の男子生徒およそ30人が、「あすという日が」と「千の風になって」を秋川さんと歌う。3月13日(金)に卒業する3年生にとっては合唱部としての最後の舞台だ。
練習で秋川さんは、「肺に吸い込む空気の量で、声の伸びが変わる。たくさん息を吸い込むことが大切」と説明した上で、自ら実演。生徒は圧倒的な声量に驚きながらも、楽譜にそのアドバイスを書き込んでいった。最後に秋川さんは自身の中学時代を振り返って、「ともに合唱に取り組んだ仲間たちは一生の付き合いになる。これからも音楽を愛し続けて下さい」と呼びかけた。部長の入谷(いりたに)萌菜美さん(2年)は「残りの1カ月で練習を重ねて本番に臨みたいです」と意気込み、長谷部聖憲(あきのり)さん(3年)は「教わったことを活かして、もっと良い声が出せるようになりたい」と話していた。
コンサートは28日の午後2時に開演。チケットなどの問い合わせは東京労音府中センター【電話】042・334・8471。
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